ブックタイトル5

ページ
5/10

このページは 5 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

5

しっかりとした弾力のある歯応えでなければならず、丁寧に仕事をされた干し鮑を食べると中国という国の食への貪欲さと歴史を思い知り高価な理由や中国料理の食材でも最高級食材とされる事に頷ける。佛跳牆・・・この料理にも様々な言い伝えがあるが意味は、佛・・・僧侶  跳・・・跳ぶ  牆・・・塀や壁と言う意味で、修行中の本来自分自身に厳しくあるはずので精進料理しか食べることのできない僧侶でさえもこの料理の香りがすると寺院の壁を跳び越えてでも食べたい料理というものだ。発祥地は福建省とされ伝説としては、さかのぼること130年ほど前になる。客人をもてなす為に作っていたところ、たまたまこの料理を食べた有名な詩人がそのあまりの美味しさにその場で詩を書きその内容が美味しさを例える意味で上記のような意味の詩であったとか、、、または、実際に寺院の近くの家で作っていたところ本当に修行中の僧侶が自らを制御出来ず寺院の塀を飛び越えて食べに来たところ味に惚れ込んだとか、、、発祥の云われはいくつもあり事実を知ることは難しいが少なくとも今から100年以上前に誕生したことは間違いなさそうであり、それだけの時間が経ちながらも現在に伝わってと言う事実に間違いはない。中国料理の奥深さを感じさせられる料理の1つである。魚翅(ふかひれ)魚唇(ふかひれのふち身)魚肚(魚の浮き袋)海参(ナマコ)干鮑(干し鮑)干貝(干し貝柱)水魚(スっポン)冬虫夏草(とうちゅうかそう)白菜胆(白菜)火腿(金ハム)絹笠茸(キヌガサダケ)雪耳(キクラゲ)猿頭茸(ヤマブシタケ)龍眼(リュウガン)杞拘(クコの実)《主な材料》伝 説 の 料 理 『 迷 ? 佛 跳 牆 』━  4  ━佛跳牆・・・山海の珍味 極上壺入りスープ