ブックタイトル湯・炒・爆・炸・煮・澱・蒸の定義

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概要

湯・炒・爆・炸・煮・澱・蒸の定義

フェンチョン粉蒸・・・・・・材料に米の粉をまぶして強火で比較的長時間蒸す。主に肉類に対して行い、材料からでたうま味が米の粉に吸収され、肉類はやわらかく、米の粉は味わい深くなる。四川料理によく見られる技法で粉蒸羊肉(羊肉の米の粉蒸し)、小龍粉蒸牛肉(牛肉の米の粉蒸し)などがある。ルアンチョン軟蒸・・・・・・卵とスープ、調味料を混ぜた液体の材料を器に流し、やわらかく蒸し固める。卵を使った蒸しものは、膨らんだり、しぼんだりするので火加減に注意しなければならない。蒸し方のひとつに、セイロの蓋をずらして    ファンチィチョン火加減、蒸気の強さを調節する「放気蒸」が用いられる。また、各種のすり身を使った蒸しもの料理も広義には軟蒸になる。軟蒸は、スープ料理の応用としても使われる。南爪鶏膏湯(鶏ササミとカボチャの澄ましスープ)など。ティクオチョン汽鍋蒸・・・・・・「汽鍋」という特殊な器を使って蒸すスープ料理。汽鍋は、素焼きで作った蓋つきの鍋で、中央に突起状の口がある。熱湯の入った寸胴鍋にのせて加熱し、突起状の口から蒸気が鍋の中に入る仕組みになっている。雲南汽鍋鶏(鶏肉の汽鍋蒸しスープ)、汽鍋燉水魚(スッポンの汽鍋蒸しスープ)など。コウチョン扣蒸・・・・・・「扣碗(碗に並べて詰める)」して蒸し仕上げは碗を皿にひっくり返し、碗の形の盛り付けとなる。材料は、前もって火を通したものを薄切りし、細切り、拍子木切りにして碗に詰めるが、初めに詰めた部分が表にでるので注意する。形よくバラバラならないように蒸し上げることが       ドンツァイコウロウできる。冬菜扣肉(豚バラ肉の詰め蒸し冬菜風味)、扣三絲湯(三種類の詰め蒸しスープ)など。━  2277 ━